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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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04.26.09:13

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  • 04/26/09:13

11.29.11:25

画像診断し過ぎな整形外科医

変形性関節症の変形度合と、実際の動き・痛みとの相関が疑われだして久しいですが、人工関節の入り具合・緩みと、動き・痛みとの相関も一致しないと言われています。

私も開院前は、ほぼ一般整形外科医として診療していたので、主にX線検査などの画像所見を見て「大丈夫、問題ない」「ゆるんできている、再手術が必要」と判断材料にしていましたし、そう教育されました(変形で手術しようと思ったことは、筋力が好影響なことと筋トレを知ってたから他の整形外科医に比べて少なかったかな)。

しかし、筋肉ドクターやり出して、気になるのはもちろんどの程度動けるかになります。
内科医に、整形外科の先生は骨にしか興味ないとか言われるのは、X線検査で物事判断し過ぎだからというのもあるとは思いますね。

パラメディカルの方はX線検査よりも動きを重視せざるを得ないわけですが、患者目線はもちろんパラメディカルの方と同じなわけです。

そういった状況の中で最近気になるのが、きれいに人工関節が入っているのに運動機能に問題が出ている人です。もちろん、ゆるみが出ていて問題があるのは分かりやすいのですが。

こういった人を、執刀した病院では「まだ、大丈夫、問題ない」と処理して、慰安的なリハビリだけで終了している場合が多いということです(というか日本のリハビリはほぼ慰安ですが)。
私が勤務していた特別養護老人ホームでは、人工関節、人工骨頭の入った寝たきり老人が多いのを目の当たりにして、整形外科医は何をやってるんだと感じたこともありました。

そして、こういった「まだ、大丈夫、問題ない」人で動けない方に多少なりとも来て頂いていますが、なかなかキストレは好影響だと実感しています。もちろん、手術していない人よりも慎重に上げていってますが。

自戒を込めて、画像診断に目を奪われ過ぎないようにしないといけないなと。
やたらと雑学に侵されてMRIなど画像診断したがる患者さんもいますが、患者さんの声、診察で静的な状態だけでなく動きも気にかけられる整形外科医にならなければ、患者さんの気持ちと乖離することになりますし、パラメディカルに馬鹿にされ出す原因になりますよね。

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11.25.09:17

人生を変える幸せの腰痛学校 ―心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える

書籍紹介です。
腰痛本で初の物語のようです。
最新の知見に基づいたかたちで構成されており、字面のノンフィクションでこれはこうなんだという知識のみでは無く、ストーリーの中から自分の疑似体験として腰痛治療を体験できるので、より潜在記憶にまで最新の知見を落とし込みやすいので、慢性疼痛の方にはお勧めだと思いました。

私の経験と異なるのは、治したいと思わないこと、というところです。私は最後まで治そうとしました。で、結局一番治すのが大変なところは、自動思考、無意識、潜在記憶の修正だと思い、その方法を会得しました。
まあ、こういう難解な字面で書かれるより、物語られる方が良いのだろうなと思うわけです。

で、その方法を患者さんに指導しているのですが、この本にもあるようにやらない人が多いんですよね。

やらない人はこの本読めば良いんじゃないですか。よい疑似体験できますよ。

ところで、著者の方が、実はこの本に出てくるクリニックのモデルがアイアンクリニックをイメージしてなどと、恐ろしいことをおっしゃっておりました。うちはまだまだ、このような領域に達しておりませんけど、、、恐縮です。

で、著者はアドラーの心理学に到達されたのですが、私は究極の心理学は仏教、儒教をはじめとする東洋哲学の中にあることに気付いて、そっちに入り込んじゃいましたね。

よくよく考えてみると、私、腰痛にならなかったら酒井雄哉大阿闍梨に会いに比叡山に上がってないかもと思ったりもしました。阿闍梨さんも腰痛持ちでしたが。
腰痛になって良かった。




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11.17.23:05

アンチ オンリーワン

開業して以来、来て頂いている方々に、何故このような運動施設・クリニックが他には無いのかと聞かれることがある。

私はただ、何となく筋トレに出会って、何となく追求して、何となく整形外科医になって、すると、今まで追求してきた筋トレが整形外科で筋肉を付けなさいと言っている病気に有効なんじゃないかな?と思ってやっているだけだ。

で、何故うちでやっているような筋トレが他施設で出来ないかと言うと、難しく考えるからだ。
だから、KIS原則って言ってるんですわ。

目的は何か?筋力をつけること。筋力をつけるためにはどういった運動をしなければならないのか?筋力を必要とする運動すれば身体が適応する。ただそれだけのこと

難しく○○法とか××法とかいろいろあってどれが良いか?結局いろいろしないと、とか考えるからできないんですわ。
筋肉に効かす?何だそれ。
筋力がつけば、効かさなくても目的達成でしょ。

栄養は?何食べても筋トレしなければ、筋力なんて強くならないよ。
寝たきり老人に肉ばっかり食わせれば分かるよ。

で、心理社会的因子が原因と言われている疾患にまで、筋力をつけなさいとか指導して手術している整形外科医。じゃあ、どうやって筋力つけるか指導しなさいよ。自分が自分の筋力つけれるかやりなさいよ。やらないから、うちだけでしか出来ないんだよ。
やって分かれば、誰でも教えられるよ。
あなたたち頭良いんだから。ちょっと身体使えば分かるよ。なんで、よう分からん理学療法士やトレーナーに丸投げするの。
彼らなんて運動について語らなければならないのに、物理の力学もほとんど知らないんだから。

うちだけオンリーワン、そして私とともに消えていくってのも、もったいないと思ってます。
簡単な話やねんけどな。

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11.13.01:40

徳性を失った日本人

何の因果か学校時代決して良い生徒だったわけでない私が、教育現場に携わらせて頂いている。
私は決して先生の言うことをよく聞く生徒でも、よく勉強する生徒でも無かった。

しかし、祖父や父母の影響か、嘘をつく、人に迷惑をかけるといった徳性に悖る行為は、自分がやるのを忌み嫌ってきたし、そういった信用の出来ない人間が大嫌いだった。

大人になってからそういった徳性は日本人が特に大切にしてきたもので、雑多な知識や科学技術よりも大切な根本的なことだと考えていたことを知った。

そして、教える立場になって、二十歳も過ぎようかという若者?に、そういった徳性の欠如している子が多いように感じている。
また、職業的に徳性の欠如した人間が医療をやることに空恐ろしさを感じている。

微力ながらそういった徳性教育を多少ながらも与えられないかと思ってやってきたが、最近自分の無力さを思い知っている。
そろそろ限界か?

患者に嘘をつき迷惑をかけても、自分が儲かれば良いと思う若い医療者の卵達。

「合掌 藤岡弘、」でも聴いとけ!と思う。どうせそういった輩には藤岡弘、氏の思いは届かないやろうけど。



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11.04.22:01

リハビリに力を入れる

リハビリに力を入れている病院、診療所には2パターンがある。

1つは機能回復に力を入れている場合。
スポーツ選手などが行く病院などで、リハビリスペースを広く確保し、理学療法士、アスレチックトレーナーなど多くの機能回復を専門とする人がいる施設。

もう1つは、慰安行為に力を入れている場合。
とりあえず牽引やウォーターベッドなど、最新の癒しマシーンを取り揃え、スタッフにも寝かせた患者さんにマッサージ等の手技療法をしまる癒しの施設。

しかし、どちらもリハビリ点数に差が無く、後者の方が患者数が増えるようで、前者も徐々に後者に移行せざるを得なくなるように見受けられる。
結果、機能回復よりも癒しの技術を求める理学療法士、アスレチックトレーナーが増え、機能回復に主眼を置いた施設が皆無だったので、私が今一人でやっている。

という意味では、私のやっている医院はリハビリに力を入れていない。

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11.02.01:43

脳動脈瘤の運動

高血圧で脳動脈瘤の人って運動しちゃダメって話になるでしょ?
運動して更に血圧上がって、脳動脈瘤破裂したら、死んじゃうよって。

でも、動脈瘤の原因の動脈硬化って運動不足の人がなりやすいんよね。
で、高血圧も運動不足の人がなりやすいんよね。

じゃあ、脳動脈瘤破裂しないように安静にしていれば、もっと脳動脈瘤が悪化するってことよね。

要素還元主義で考えれば危険な運動も、人間として見れば必要なものってこと。

ということで、そういう患者さんにも唯一のアンチエイジング効果のある運動を頑張ってもらっています。

ちなみに、アイアンクリニックの運動では頭を上げる運動しか無いので、脳血圧はそれほど上がらないそうな。

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11.02.01:36

人工関節置換術後の筋力増強

トレーニングを指導していて、変性は単なる加齢変化と捉えている私にとって、変性疾患にトレーニングを躊躇させることは全く無い。
自信を持って安心してトレーニングしてもらっている。

で、私が最も気を遣うのが、術後の方のリハビリだ。もちろん病院は退院されて、自宅での日常生活動作がリハビリという段階になられた方だ(病院のリハビリは自宅での日常生活動作以下だからね)。
しかし、日常生活で体力が付くわけはなく、マイナスがゼロになるかならないかって程度なんですね。で、そういう方が来られて運動してプラスになってもらおうと頑張る唯一の整形外科として何とかしようと思っていますが、なかなか気を遣う。

もっと、運動器を執刀する整形外科医は、その後体力を付けることを考えなければダメだね。

世の中、変性疾患は痛みが増悪しないように安静、手術して動けるようになって安心、みたいに思っているかもしれませんが、こんな要素還元主義の夢物語ないですから。

変性疾患を加速するのが筋力低下なら、筋力増強を困難にする手術ってのはどうなんだ?
人工関節入れている人の筋力増強は本当に気を遣う。
絶対に理学療法士には無理やわ。筋肉ドクター以外の整形外科医もやってみると良いわ。どれだけ気を遣うか。
しかも、リハビリテーションより安い35点やし。

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10.26.21:00

免疫学に思う

免疫学というのは、他から自己を守るためのシステムで、抗原抗体反応などと言われて、異物などが体内に侵入した場合はこれを除去するシステムと習う。

しかし、夏井先生の新しい創傷治療や今西錦司の進化論などから学ぶと、決して自己を他から守るばかりでは無く、調和していることも多いんじゃないかと思う。

人が一人いたら細胞数60兆個、細菌数100兆個あるところで、細菌をばい菌と敵視するのは免疫学的な考え方で、ばい菌の抗原を人の抗体が攻撃して撃滅して病気を治癒させるというのが本当なのかな?と最近疑問に思う。

今西錦司の進化論でも、喰うか喰われるかと突然変異が生存競争を自然選択するんじゃなくて、棲み分けているうちに別の種になるという穏やかな進化の方が自然を見ていても理解しやすい。喰うやつより喰われるやつの方が自然では圧倒的多数で、要するに喰われるやつはいっぱいいるから喰うやつも困らない。喰われるかどうかは運次第という話。

たまたま合わない菌やウィルスが来た時に炎症反応を起こしたりしているだけで、そこで仲良く菌やウィルスと調和して、次に感染しなくなるんじゃないのかな?と。

一応免疫学的には、抗体が出来ている間は菌やウィルスに強くなるから簡単に撃滅できるので感染しないってことになっているが、実は撃滅するんじゃなくて、いても大丈夫になっているんじゃないかな?なんて思うのですが。

動的平衡、自然の調和という観点から自然科学を考えると、今までの科学的世界観と異なる世界が見えてくる気がする。

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10.14.10:00

むち打ち

交通事故のむち打ちで、ある程度経過してから痛くなった人は概ね「その時は興奮していて分からなかった」と言う。
私も、かなりの事故経験があるが、事故当初そんなに興奮したことは無い。皆さんどんなに興奮されているのでしょう。

どんなに興奮しても怪我したのが分からないなんて、受傷現場であり得ないと思いませんか?
スポーツしていて捻挫して、数日後に捻挫していたのが分かるって無いでしょう。
軽い打撲が翌日に痣になって気付くなんてのはあるかもしれませんが。
しかし、むち打ちの人は痣も腫れも無い。

要するに受傷時どうも無いのは超軽症なわけです。
それが、むち打ちは何年も事故の保険が切れるまで痛がられます。

これは、世界の先進国の悩みのようですが、事故の補償制度の無いギリシャとリトアニアにはむち打ちが存在しないとか。

というものだと客観的に言われていることをまとめると、どう考えても怪我じゃないわけですね。
機能性の痛み。腰痛と同じ部類ですよね。

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10.13.14:18

時代遅れの大病院

うちのクリニックにはファックスがないが、ネット環境はある。

だが、医院、病院業界はファックスがある前提で話をしてくる。レセプト業務くらいしかネットを使わない。

で、京都の大学病院は国立はファックス以外では紹介を受け付けないそうだ。もしくは郵送のみのやり取りになるそうだ。府立の方はHP上はファックスのみだが、電話と郵送で対応してくれたので、何とか紹介できた。

理由はセキュリティ面が不安なので個人情報保護のためにネットは使わないそうだ。

でも、お金のやり取りや買い物もネットでやる時代に、患者に必要があって紹介しようとしているのに、そんなとこでお金のやり取り以上の個人情報保護が必要なのだろうか?

というか、病院のHP内に医院がログインする紹介フォームをセキュリティをしっかりして作れば、受診歴があれば患者情報も共有できるかもしれないし、予約枠から開業医が予約を取れれば、ファックスや郵便物処理、予約管理する受付業務の人も必要ないしミスも減るだろう。

なんて前時代的なんでしょう?と思う私でした。

ファックスはうちはコンパクトにやっているので、今後も置く予定はありません。

うちの親父のクリニックには広告宣伝ファックスが毎日溢れている。

ちなみに、最近紹介した中小病院のドクターは返事をメールに添付して送ってくれたが、今のところ何も問題無いですけどね。

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