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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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04.25.15:41

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  • 04/25/15:41

08.16.21:44

脊椎椎間板ヘルニアについて思う。

今回のCOMPLEXの吉川晃司を追ったドキュメントで、久しぶりに会った吉川晃司と布袋寅泰の会話が「首どう?」「俺は毎日10km歩いてヘルニア治したよ。」と大人の会話?から始まっていました。

この「ヘルニア」正確には「脊椎椎間板ヘルニア」については、もう堂々と痛みの原因で神経を圧迫する悪い組織変化であるという市民権を得ています。このお二人もそういった前提で話されているわけですが、どうも整形外科の学会などに行きますと本当にそうなのか不明確な話が出てきます。

実際の統計結果などを見ますと、椎間板ヘルニアになるかどうかは遺伝的な因子が一番強くて、多少背骨に負担をかけている人、つまり運動などをしている人の方が発生しにくいのでは??(これはまだまだ異論がありそうですが)という程度に知られています。

となると、椎間板ヘルニアになるのはある意味体質的な天命ということになります。

では、頚部痛や腰痛が出ている人の傾向を見ますと、統計上は若い人、30代から40代に多く、しかも痛いひとが今も尚増加傾向と言われています。
では、若い人の椎間板ヘルニアが加齢と共に減っていくかというと、これは増加の一途を辿るわけで、昔の人が椎間板ヘルニアになりにくい体質だったかと言いますと、それほどホモ・サピエンスの遺伝子が椎間板ヘルニアを発生しやすく進化したとは聞いたことがありません。

要するに、矛盾だらけなのです。
私の今の結論としては、脊椎椎間板ヘルニアは加齢変化で、痛みや神経損傷と関係が無いというように理解しています。

もちろん、中心性頚髄損傷(頚髄振盪)などは起こりやすくなる気はしますが。

大体において、腰痛や頚部痛の人が原因は?と聞かれて椎間板ヘルニアですというってことは、遺伝的体質的な天命で防ぎようがありませんと言っているのに等しいことになりますが、実際はヘルニアがあっても痛くない人も神経損傷のない人も多々おられるわけで、それを原因というのはおかしな話です。
この、痛みの原因=椎間板ヘルニア=遺伝というロジックなら治るわけが無いと思いますが、実際私は治っているわけです。

しかし、まだまだ整形外科の教科書には大手を振って、「椎間板ヘルニア」という病理が説明されていて、定説のように扱っています。まあ実際にこの椎間板ヘルニア教を盲目的に信じている整形外科医も多々おられます。
実際、脊椎外科なんて専門にやっておられる方は、さっきのロジックが崩れると、ほとんどやる手術が無くなってしまいますし、職業を守るためにも盲信しなければならないと、本末転倒な考えに至るのかもしれません。

その辺りを変革しようとTMSジャパンの長谷川代表は頑張っておられるわけですが、この椎間板ヘルニア教の教徒はCOMPLEXのお二人を含め我が国に根深いものがあり、また、代替療法の方々のほとんどが、この体幹部の痛みを相手にしているので、この宗教から逃れることを忌避しようとします。


では、なぜ私がその宗教をあっさり捨てられたかって?それは自分がただ治りたい患者だったからですね。KISS原則です。

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