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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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02.09.08:09

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  • 02/09/08:09

11.10.10:46

医学書

大学の非常勤講師をしている関係で、この春整形外科の教科書を何にするかという話があったが、探してみると、私が学生の時よりも医学書の成書の数が少ない気がした。

というか、日進月歩の医学と言われ、情報化社会ネット社会の今、古くなる成書に価値が無いのかもしれないと感じた。

個人的には日進月歩の医学の内容は枝葉末節の話で、根源的な変わらない内容も医学にあるとは思うが、どうしても科学的と標榜する現代医学では、最新であらなければならないジレンマがあるのだろう。

永遠に変わることの無い根源的な真理を教科書にすれば良いのにと思う次第です。

最新情報を教科書に載せたところで、翌日にはネット情報に最新度は負けますから。
医学雑誌など送られてきて内容を見ると、あれ、もう既にネット情報で大分前に見たのに、と思うことも多いですしね。

永遠に変わることの無い根源的な真理は、人間単純に自然に無理のない考え方になりますよね。

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11.09.01:29

自虐的職業

TPPで医療を成長ビジネスになどと、恐ろしい話が聞こえますが、何故恐ろしいか。
医療という仕事で儲けるには、患者を増やす、病気を治さない、余分な検査、治療をたっぷりやるというのが必須である。これ以外方法はない。

患者を増やすには、病気との関連性も不確かな検診でまだ健康に暮らしている人を病人に仕立てあげる。
病気を治さないためには、病気の本態を患者に伝えず、治る治療と関係のないトンチンカン方法を提供する。
単価を上げるにはできるだけ検査や治療を濃厚に患者さんにさも必要かのように伝えてやりまくる。

だから、真摯に患者を治すということに集中しようとすると儲けようとする医師より薄利になるのは当然です。
みんなが健康で医師が要らない社会が本来理想なわけです。

要するに、医療って仕事が無い世の中の方が幸せなわけです。
医師というのは自分の仕事を無くすのが仕事であるべきなんです。
自分が儲かるようにするというビジネスベースに乗せれば医療の質の劣化は避けられない。

この、自分の首を閉める仕事として有名なのが、警察を始めとする治安維持だ。
これをビジネスベースに乗せちゃっている米国で治安の悪化が避けられないのは当然なわけです。

米国ではどうやら警察の仕事を増やすために、警察が治安を悪化させる人とグルになるってのが伝聞する上ではありがちな話かもしれませんが、日本人はそこまで悪くないようだ。

なので、警察の仕事を増やすために治安を悪化させるのではなく、全く悪くない善良な市民を悪人に仕立てあげるという方法を取っている。
それが顕著なのが交通法規だろう。

バイクでのヘルメット着用義務や、車でのシートベルト着用、最近では自転車の不点灯なんてのも違反ということになっている。
しかし、本来、違反というのはこれをすると悪い、悪人であるというものであるべきだ。
これらってしなかったら自分が危ないだけで、悪人ではない。

どちらかと言えば、保険会社が事故の保険の支払をヘルメット着用してなかったら保険料が支払われないとか、自分が安全に留意しなかったことで、事故が起こった時に対処されるべきもので、決して悪人ではないと思う。

こういう、悪人でない人を違反だと逮捕する。これって、警察組織への市民の信頼感を損なうだけで、逮捕された人も運が悪かったと思う程度で、こんな危険な悪いことをしてしまったと猛省する人など皆無だろう。

こんなことをしているから、市民の協力を得にくくなり、凶悪犯を捕まえにくくなったりするんじゃないの?なんて思ってしまいます。

要するに警察なんて、やることがない社会が一番平和なわけです。無理に善良な市民を逮捕する必要も無いのです。


だから、こういう自分の首を締める職業は、国が管理しなければならないと私は思うわけです。
絶対民間のビジネスベース、資本主義に乗せるのは、私は大反対です。

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10.22.11:18

伝統医療か最新医療か

現行の日本の医療は、よくも悪くも西洋医療に根ざしている。

東洋医学というと、伝統と歴史に裏打ちされた医療という感じで、西洋医学というのは物理化学的なところから人間の機能を解明するところから始まった医療という感じだと思う。

しかし、西洋医学というものに統計的な相関関係を重要視する傾向が出てきて、そういう物理化学的物質的な医学との矛盾が発生してきている。

統計的な相関関係で多くの被験者の二重盲検法でシステマティックレヴューをしたところで、歴史的裏打ちという意味では現代人であるというバイアスが入る。

そういう意味では東洋医学、伝統医学の強みがある気がする。

しかし、東洋医学と言えば中国と日本だが、中国は文化大革命でほぼ東洋医学も消滅しているようだ。中医という人と話した時、陰陽五行、易経などに根差した伝統と歴史の医療かと思いきや、そんな前時代的なものを信じている中医はいないということだった。要するに生薬治療するってだけだ。まあ、悪くは無いかもしれないが、ほぼ西洋医学だ。

日本も伝統的なものをGHQの占領下でかなり失ったが、伝統医療は中国よりも残っている気がする。
しかし、明治以降の文明開化からの西洋医学を盲信する志向はまだ続いている。

最近、むち打ちや腰痛なんてほぼ西洋医療思想が作り上げた病気という気がしなくもない私です。現に文明開化以後に激増しているわけですから。

で、西洋医学は物理化学的、物質的なものから、統計による相関で病気を捉えるようになったと言ったが、西洋医学はそうでも、西洋医療はじゃあ変わったのかというと、日本もそうだが、恐らく世界的に医療は最初に作り上げられたものからほぼ脱却できていないと思う。

現に、保険診療点数がそれによって何か変わったか?というとほぼ前の通りだ。

最新の西洋医学的知見を導入しない歴史の浅い西洋医療が、伝統と歴史に裏打ちされた東洋医学とどっちが良いのか?って微妙だな。

要するに日本の医療は伝統もない最新でもないただのビジネスモデルな西洋医療と感じるんだな。

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10.22.01:39

人間はクリエイティブ

良くも悪くも人間はクリエイティブです。

その能力によって、近代文明社会を築いてきました。

しかし、その能力によって慢性疼痛疾患を作り上げている。

良い面を使って、悪い面を思い込みだとしっかり理解できれば問題ない。
That's all.

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10.12.04:19

マッサージ

他の人に手で押したり揉んだり擦ったりしてもらうことですよね。

で、なんでこれで何かの病気が治ったり痩せたりすると思うんだろう?
なんで、自分の不摂生がこれで帳消しになると思うんだろう?

セレブが飛びつくのは、まあボディビルダーが1mmでも身体が大きくなるかもっていうのに飛び付くのと同じ理由でしょう。効果の程は疑わしい。

まあ、コミュニケーションの最初は非言語的なスキンシップからですから、スキンシップが欠如している人には良い精神的影響はあるでしょうけど、それ以上は無いね。

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09.22.20:12

介護保険問題

うちの整形外科にデイサービスに通いながら通院されている患者さんがいる。
患者さんと言うか、下肢の筋力低下だ。

もちろんデイサービスでは「リハビリ」と称する何かをしていて、デイサービスはそれで儲けている。だから、診療所で「リハビリ」されると困るという。

あいにく、うちは広さも人員も施設基準を満たさないので、「リハビリ」という保険請求はできない。

で、うちで運動されて下肢の筋力は大幅に改善してきている。
連れてきている息子さんも、お婆さんの動きの回復ぶりに驚かれています。

が、その機能回復効果を出している当院は「リハビリ」をやっていないことになっていて、効果の無い「リハビリ」をやっているデイサービスは儲けている。

というか、この介護保険制度自体に問題がある。
お年寄りが動けなくなればなるほど、補助が出る。で、介護度が下がろうもんなら、もらえる補助が減るもんで、家族から文句が出ることが多い。
前記の患者さんを連れてくる息子さんは、動けなくなっているお母さんを何とかしたいとうちに連れて来られて、偉いと思う。介護度が下がるかもしれないのに。

で、介護保険の意見書なるものも介護度を決める材料になるようで、医師が書いた意見書で介護度が上がると、老人施設から「ありがとうございます」と言われる。別にその施設でどんどん動けなくなってるから、あるがままに動けない状況を書くだけなのだが。

老人なんて、普通に生活していたらかなり体力低下してますから、ちょっと安静にさせればすぐに動けなくなります。

施設側も介護度が上がる方が、もらえる介護保険料が上がるわけで、「ありがとうございます」ということだ。

要するに、老人は寝たきりになればなるほど、家族も看る施設もお金がもらえるってシステムだ。

そういう家族や施設にとって、家族の老人が動けるようになって介護度が下がるのは困るとなるわけだ。

そもそも、多くの医師の認識でも、老衰は治らないという前提がある。要するにお年寄りが動けなくなったものがもう一度動けるようになる訳が無いという前提だ。だって現に理学療法士が頑張ってリハビリしても、弱っていくのしか見たことが無いよってのが当然な常識なわけです。

その弱るスピードを何とか遅くしたいというのが、日本整形外科学会のロコモ活動って感じです。

まさか、お年寄りの筋力が強くなるなんてあり得ない、というのが常識なのです。

なので、そういう動けなくなった老人に手厚い補助をってなるんでしょう。


はっきり言いましょう。老人の筋力は適切に運動すれば強くなります。介護度下げることにメリットのある制度に変えないと、無駄に元気な高齢者が寝たきりにされています。


これ、知り合いの政治家に教えてあげて下さい。超高齢化社会の解決法の一つです。

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09.20.01:26

恒常性と適応反応の歴史。

クロード・ベルナール(Claude Bernard, 1813年7月12日 - 1878年2月10日)は、フランスの医師、生理学者。「内部環境の固定性」と言う考え方を提唱。

ヴィルヘルム・ルー(Wilhelm Roux, 1850年6月9日、イェーナ - 1924年9月15日、ハレ)は、ドイツの発生学者。ルーの法則を提唱。

ウォルター・ブラッドフォード・キャノン(Walter Bradford Cannon,1871年10月19日 - 1945年10月1日)は、アメリカの生理学者。生活体が生命を維持するために自律系や内分泌系の働きを介して体内平衡状態を維持するというホメオスタシスの考えを提唱した。

ルドルフ・シェーンハイマー(米:Rudolph Schoenheimer、1898年5月10日 - 1941年7月11日)は、ドイツ生まれのアメリカ合衆国の生化学者。動的平衡を提唱。

ハンス・セリエ(Hans Selye, 1907年1月26日 - 1982年10月16日)は、ハンガリー系カナダ人の生理学者。ストレス学説を唱え、ストレッサーの生体反応を明らかにした。


こうやって見ると、恒常性、適応反応、恒常性、適応反応、どっちつかずって年齢見ると思いますね。ただ、結構年代が近いのが驚きますね。
筋トレも高々100年くらいの歴史だそうですが、こういった生理学の歴史もまだ高々200年ならないくらいなんですね。
まあ、分野とか国とか違う人達ですから、私の主観的な見方ですけど。

今日、話していて、生まれ順が気になったので。

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09.12.09:41

疾病利得ビジネス問題

生活保護、労災や交通事故など、患者は無料で医療が受けられるし、医療者側は取りこぼしなく医療費が支払われる。

で、身体の機能を低下させようと思うと安静が一番だったりするわけだが、レントゲンや診察上構造異常もないのに安静を指示する。
で、治癒と関係のない様々な名前のマッサージ手技、機器などで癒すと言いながら依存させる。

患者側は患者側で、被害者意識を増幅させ、こんな身体なんだからもっといろいろ慰安行為をしてもらう権利が自分にはあるみたいになって、なおさら治らない。

で、医療者側も患者側も損した感は無く、長期間ダラダラとマッサージ医療が垂れ流される。

この費用って莫大だと思うけどな。

結局、税金や社会保険料、保険会社からそれを支払うわけだから、保険加入料、税金、社会保険料の支払いにそれが跳ね返ってくるわけですが。

どこの医療機関でも少なからずやってることだと思います。

絶対全くやってないのは、うちくらいじゃないかな?

まあ、患者さんにとっては好まれない場合もあるでしょうけど。折角被害者になったのに何もしてもらえないとか、何かしてもらわないと損と思っている人が大多数ですしね。

本当に治りたいと思ってる方だけ来られています。いいことだ。

こんなことして儲からないのは百も承知しておりますが、いつ死んでも恥ずかしくない生き方したいと思っとります。

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08.31.11:05

キストレ習慣の無い人の哀れな末路

私、特別養護老人ホームや療養型の病院で仕事したことがあります(今もちょこっとしていますが)。言っちゃなんですが、皆さん哀れです。

この人たちがこうなる前にキストレしていたらどうだったんだろう?と思ってしまいます。

ましな人は車いすに乗って、ベッド上で寝たきりの人もいます。
まあ、絶対的に運動不足なので、弱るスピードも凄いもんです。
心臓もどんどん弱るので、浮腫んできたり胸水、腹水が溜まったり、足先が壊死してきたりします。
もう、ここまで来たらある意味救いようがないと思うわけです。
輸液して尿量を保とうとしても、より心臓に負担がかかるわけですし、末梢の循環不全は解消しません。
上下肢は拘縮して自分ではベッド上も動けない。床ずれが出来ないように人に転がしてもらう。
でも、骨も弱ると、転がす時に折れたりする。

週に1回キストレでこれ防げる気がするんだけどな。
せめて歩けるうちに始めないとね。

ちなみに、老人ホームや療養型病床のリハビリで、絶対キストレしないからね。
だって、知らないから。
まだ、救いようのある人が入所している感じの時はスタッフにさんざん言いましたが、まあ、やりません。
苦労して動けるようになって介護度下がるのが嫌なのか?

皆さんすぐに、運動より栄養は何摂ったら?とか言うけど、運動しなかったらほんまに無理よ。

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08.28.01:30

筋肉ドクターな日々

別に私、自分のトレーニング以外、トレーナー活動をしたわけでもなく、リハビリを理学療法士の代わりにしていたわけでもありません。

しかし、真摯に自分により効果的な筋トレを追求してきたつもりではあります。

で、この開業に至ったわけですが、普通のトレーナーや理学療法士に比べればチャレンジングな患者さんの筋トレを指導する状況になっているわけです。

まあ、普通の人?には、キストレで十分に効果が上げられていると自負しておりますが、通常理学療法士が何か筋力増強に効果のない運動をさせるような「患者さん」からも、筋力増強効果を引き出すための運動指導を行うことになってきております。

筋トレの道理、キストレは、余程の神経筋変性疾患でもない限り、生きている限り通用すると思っています。

そんな、チャレンジングな毎日が、今までの整形外科医人生の中でも一番充実している気がします。


最近、ちょっと有名な医師が『「老衰」は治せない。』とツイートしていた。

「うち、見に来いよ。80歳でも、筋力アップしてるぜ。」と思ったね。

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