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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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11.23.16:12

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  • 11/23/16:12

02.10.02:52

人口、お金、エネルギー

今回のエネカンでは、なかなか白熱したエネルギー政策の議論があった。

新宮先生に異論を唱えた方がおられ、エネルギーは何十年も前から30年で枯渇すると言われ続けているが枯渇しないし、公害も問題だと言われてきたが結局工業をやり続けながら公害対策をやって解決してきたわけで、人間の叡智でこのままエネルギーを使い続けてもなんとかなるんじゃないか?という意見でした。


そこで、新宮先生はパスカルの賭けという話をされるわけです。
「神様がいる、と賭けるなら死後に天国いく目的で、一生を敬虔な生活で過ごさねばならない。死後神様がいない、とわかっても別に損失はない。一方、神様はいない、と賭けて、やりたい放題、オレのものはオレのもの、オマエのものもオレのもの~、というような勝手気ままの生涯を過して、イザ死んだときに、神様がおられたら、地獄に直行となって、これは損失無限大である。パスカルは、損失無限大であれば、その事が起こる確率が如何に小さくても、絶対にそちらに賭けてはダメ。という結論を述べたのである。」

要するに今できない技術に期待してやり続けることは、自分が良くても、子孫に迷惑をかけていると。何とかならなくなる子孫の損失が無限大になると。

で、現在の物理学の法則が正しいなら、多くのエネルギーを使うこと自体、何エネルギーであろうと未来に使えるエネルギーを消費していることに変わりがないということです。


すると、その方は物理学も今まで何度もパラダイム・シフトを起こしている例をあげ、現在の物理学が更に違うものになる可能性もあるという話をされました。
確かにこれは誰にも分からない話で、実際エネルギーを消費し続けるとエントロピーは増え続けるという熱力学の法則がありますが、あくまで平衡系の話で、非平衡系複雑系の話では実際どうなるのかは予測不能なはず。
全世界の気温、気圧がエントロピー最大の一定値で安定する方向に向かっているわけでもないですし、いつまでも均一に全世界が常に震度1で揺れ続けるというような状態にならずに、揺れない時もあれば大地震が来ることもあるというエントロピーの低い状態を維持するシステムも存在するわけですからね。


結局思うところですが、人口とお金とエネルギー問題を分けて考えるとまとまんないんじゃないかと。
お金を使って享楽的な人生を送ることが良いこととすると、大量にエネルギーを消費するわけで、それに人口が増えると問題に拍車がかかるわけです。

でも、経済成長で考えると、エネルギー消費量を無限に増やし続けなければならないわけで、しかも人口も増え続けないと経済と人口は相関することも知られています。

で、エネルギー問題だけで考えると、どんなエネルギーであろうと、昔の人より現代人が消費するエネルギーが多いわけで、結局エネルギーを倹約する生活が必要になりますが、そうなると、エコロジーかもしれませんがエコノミーじゃない生活になります。
ライフサイクルエネルギーで考えると、家電であろうと自動車であろうと、一度買ったものを使い続けるのが一番エネルギーが低いそうだが、買い替えたほうが経済的には安くなる世の中になり続けている。

要するに現代社会は昔の人のような低エネルギー生活をしようと思うと、お金がかかるように出来ているということです。

エネルギー消費、お金、人口を増やし続けたいと思っている人が多いのに、エネルギー問題が解決するわけがないということでしょう。


結局のところ、小人閑居して不善を為すというような人が政治を行なうと、人類滅亡を早めているだけってことですな。まあ、小人が代表を選ぶ民主主義の限界でしょうな。

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