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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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11.23.08:32

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  • 11/23/08:32

08.27.17:35

ゼロフリクションの思い出

私が今までにないウェイトスタック方式を思いつき、最初は特許を申請した。

特許申請から審査まで、1年半で公開され、3年以内に審査にかけなければ流れてしまう。

そこで、いろいろなマシンメーカーに特許書類を作らないかと誘いをかけたが、反応はおもわしいものではなかった。
海外の有名大手マシンメーカーにも送った。
もともと、トレーニングマシンは強固なものが多く、有酸素マシンのように故障して交換にならないものだ。既存のマシンメーカーが今のラインの在庫以外に更にウェイトマシンを作る余力は無いという現実だった。

そこで、自分でマシンを作ってみることにした。

最初は東大阪にある老舗のマシンを作っている個人製作所に紹介でお願いした。
構想が浮かぶ度にファックスも送ったりもした。
しかし、「考えている」「無理じゃないか」と一向に良い返事が返ってこず数ヶ月放置されていた。

ならばと、近所に鉄工以外に樹脂もやっている大手マシンメーカーの下請けもやっているという会社に話を持っていった。
訪問すると、○○長みたいな人が数人出てきて、うちは樹脂もやっているから何でも作れる、任せてくれと言われた。
そして、見積もりを出すから待ってくれと言われた。
しかし、待てど暮らせど見積もりは出ずまた数ヶ月放置され、電話すると忙しいと。

そんなこんなで構想して数ヶ月、1年以上も過ぎた頃だろうか?ネットで見つけた近所の製作所。個人ではなく、電話してみて出た方がその製作所の会長。電話の内容だけで、面白そうだから作るからおいでと言って頂いた。
ご高齢にもかかわらず、PCでCADを使いこなすおじいさん会長。
私の目分量のこんな感じのというのをどんどん図面に起こし、使う部品も考えて下さった。
そして、どんどん作って頂き、私の何の根拠もない予算に合わせて値決めして下さった。
不具合があれば、アイデアも出し合い、修正にうちのジムと製作所を持ってきたり持って帰ったりも、製作所の工員の方を使い、製作所のトラックでして頂いた。

そんなこんなで、どうせなら全身鍛える最低限のマシンをと6台作った。どれもこれも試行錯誤の上ウェイトスタックの形状も特許の時に考えていたものではなくなった。途中でアイデアが浮かぶとすぐに会長へ連絡し変更して頂く。

それで完成したのが、現在アイアンクリニック零号店にあるマシンだ。

そして今回、それまでの苦労を知ったストロング社長にセールスマーケティングをお願いすることになり、製品化することとなった。

現在製作中の製品化マシンは根幹の部分はその製作所に作って頂き、その他の部分は何の因果か最初に断られた個人製作所に作って頂いている。

またゼロとは言わないが、一からの再製作。リスクを自分が負うため不安がないわけでは無いが、最後の?ハードルかな?

私のマシン、今度の開業もその会長がいなければ実現していなかったかもしれない。

このゼロフリクションがあるのは私だけの力ではない。


現在、アイアンクリニック零号店では多くの方が、理にかなった筋トレをそのマシンで行い、良い結果が出ている。まだまだゼロフリクションの歴史は始まったばかりだが、今までの思い出を回想してみた。

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