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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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11.23.12:43

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  • 11/23/12:43

02.24.11:37

ビジネスモデルの重要性

うちの近所の稲盛和夫さんが「値決めは経営なり」と言ってますが、最近感じるのは「ビジネスモデルは経営なり」というところです。

現行医療制度では、患者さんが来たら初診料、再診料を頂いて、検査していくら、薬だしていくら、注射していくら、マッサージしていくらって値決めがされている。
驚くのが理学療法士を雇って施設基準を取らないと運動でお金がもらえないというところだ。
マッサージはマッサージ器でも素人がやってももらえるのに。
運動してもらっても全く得しない。
要するに検査、投薬、処置、手術が増えるほど、儲かるビジネスモデルなわけだ。
治るから、健康になるから儲かるというものではない。

となると、お金儲けのための仕事と考えている人は、必然、無駄な検査、投薬、処置、手術が増えるってわけで、その人に必要な運動をやらせるところは無いわけだ。
社会への貢献としての仕事からのリターンでお金がもらえると思っている人は儲からないというモデルだ。


また、多くのフィットネスクラブが採用している、入会金を頂いて、以後に月会費をもらうというビジネスモデル。

これも、とりあえず、会員を増やして、会員には施設に来てもらわない方が利益が大きいわけで、業界の人に言わせると、来ない幽霊会員を増やすことがビジネスモデルになっている。

ある意味、結果にコミットする成功報酬型というか、結果が出ない場合は全額返金などとやろうと思うと、某会社のように高額にしないとビジネスモデルとして成り立たない。

ただ、適正価格というものもあると思うので、私なら肌感覚を大きく超えたそういう高額なものに、成功報酬型とは言え払いたくない。


要するに、どうやってお金がもらえるかっていうビジネスモデルを作るのには慎重にならないと、私が「麻薬の売人思考」と呼んでいる、買う人から感謝されているから良いじゃないかという、社会悪にお金が回ることになる。


そんなこんなで辿り着いたのが、今のアイアンクリニックの料金制です。

来て運動するから1回ごとにお金を頂く。しかも、私の肌感覚として高くない価格。
でも、来なくなる方は私から言わせれば人生の不利益を被るわけで、来ていただきたい。
そこで、10回券を買うのが一番お得。
しかし、これは期限付きなので、1、2週間に1度は運動しないと損をする。
また、運動して健康を享受してくれる人が増えて頂きたいということで、紹介制度を作った。
しかし、ネットワークビジネスのように自分が得するために紹介するというのでは、逆に紹介者が後ろめたい気がするということで、紹介者、被紹介者ともに同じ利益を得られるシステムにした。
以前は初回体験無料などとしていたが、どうしても初回体験だけ無料だから来るという方が多かった。どういう理由か調査したわけではないが、無料だからと妙にきつい運動をやらされて、こんなことにお金を払うか!というようなキストレの価値を無料なだけに理解されないのもあるのではないかと。
やはり、キストレの価値を落とさないためにも無料はよろしくないなと思ったわけです。

などと、何気ないアイアンクリニックのビジネスモデルも今に行きつくまで、適正な利益を出して存続しつつ、皆様に健康になって頂くにはと苦心の作なんですよね。

ただ、現在、もうちょっと来て頂かないと困るかな(笑)。

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