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筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候
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04.26.03:01

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  • 04/26/03:01

06.03.22:50

漢方薬とホメオパシー

私の知るところ、この2つの(民間?)療法は似ている。

どこが似ているかというと、対症療法じゃないところだ。
と言っても症状をターゲットとしているところは、その他生薬、処方薬と同様だ。

ただ、各々言えることだが、例えば腰が痛いと言う患者さんがいた時に、同じ漢方薬、同じレメディ(ホメオパシーの薬)で治療するわけではない。
どういうことかというと、その人の全体的な体質、症状、状態によって処方するものが変わるということだ。
全体の症状に合わせて処方が変わる。

漢方ではその全体的なものを証と言い、舌診、腹診、脈診なども用いて、それに近いものを選択して出す。しかし、効果が認められない場合は証が外れていたということで、別の証に合った薬を出す。元々起源は中国の古典易経の陰陽五行説から導かれ、当たるも八卦当たらぬも八卦で有名な易に通じる部分というわけだ。

一方ホメオパシーは、ある様々な症状を引き起こす物質(レメディ)が多々あり、それと同じ症状の患者さんにそれを飲ますのだが、通常今の症状と同じ症状を起こす物質を飲ませるとより悪くなると考えられるが(例えば発熱している患者さんに熱が出るものを飲ませる)薄めて飲ませるとそれが効くというある意味ワクチンのような治療だ。同種療法と言う意味でホメオパシーと言う。
で、どういう物質がどういう症状を起こすかというリストがマテリア・メディカと言う分厚い本になっている。逆に症状から物質を引くレパートリーという本もある。
で、漢方と同様に、腰が痛いからこのレメディという出し方ではない。腰が痛くて何々でと、様々な全体的な症状からレメディを決定する。
で、基本的にレメディは超薄めたほぼ水のようなものということで、間違ってもそんなに害がないと言われている。本当にアボガドロ数以上に薄めたりするらしい。その中にその物質の分子1つも存在しないのでは?というくらいに薄めるときもあるそうだ。

要するに双方ともにもの凄い数の薬(漢方の場合は生薬の合剤なので更に数がいくらでも増える)があり、それのどれがその患者さんに合っているか当てに行くわけだ。

で、最近の医学ではエビデンスと言って、統計でその治療の効果を調べるのが流行っていたりするが、漢方、ホメオパシーともに、エビデンスが無いというレッテルが貼られている。

しかし、生薬や処方薬なら、この物質を投与して腰の痛い患者さんがどの程度治ったかと調べられるが、漢方やホメオパシーの場合、腰の痛い患者さん全員に違う漢方薬、レメディをそれぞれ漢方医やホメオパスが処方して調べるにしても、そういう治療法じゃないわけで、どうやってエビデンスを調べるんだろう?
大体において、プラセボとダブルブラインドスタディなんて不可能ですぜ。

漢方やホメオパシーにエビデンスが無いとか言っている研究者の人は、浅く知っている俺程度も治療法について調べてないんじゃないの?

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